こんにちは。今回は、多くの方が気になる「年代別の貯蓄額」について、最新データをもとにわかりやすく解説していきます。
結論から言うと、平均値と中央値には大きな差があります。自分の立ち位置を客観的に把握するには、「中央値」のチェックがポイントです。
1. 平均と中央値の違いって?
- 平均値:すべての世帯の合計を人数で割った値。一部の富裕層の資産が大きく影響します。
- 中央値:すべての世帯を金額順に並べたとき、真ん中にくる世帯の金額。実態に近い数字です。
2. 【単身世帯】年代別の金融資産保有額(2024年最新)
年代 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
20代 | 約180万円 | 約30万円 |
30代 | 約500万円 | 約200万円 |
40代 | 約900万円 | 約300万円 |
50代 | 約1,500万円 | 約400万円 |
60代 | 約2,000万円 | 約800万円 |
70代 | 約2,100万円 | 約1,000万円 |
☑️ 20~40代では「中央値」がかなり低く、貯蓄ゼロ層も目立ちます。
3. 【二人以上の世帯】年代別の金融資産保有額
年代 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
20代 | 約400万円 | 約160万円 |
30代 | 約850万円 | 約400万円 |
40代 | 約1,250万円 | 約500万円 |
50代 | 約1,800万円 | 約700万円 |
60代 | 約2,300万円 | 約1,000万円 |
70代 | 約2,200万円 | 約1,100万円 |
🧑🤝🧑 世帯人数が増えると生活費も増えますが、収入の安定とともに貯蓄額も上がる傾向にあります。
4. データから読み解く、年代別の貯蓄事情
- 20代は貯蓄スタート期
就職・一人暮らし・奨学金返済などで貯蓄がしづらい時期。早いうちから「少額でも継続的に貯める」ことが重要。 - 30〜40代は貯蓄ペースの分かれ道
結婚・子育て・住宅購入で支出が膨らむ一方、昇給もあり、意識次第で貯蓄ペースが大きく変わる時期。 - 50代以降は老後を見据えた資産形成へ
教育費が落ち着き、老後資金を本格的に蓄える時期。60代は定年を控えた資産の「仕上げ段階」と言えます。
5. あなたはどの位置にいる?まずは把握することから
平均に届いていないからといって焦る必要はありません。大切なのは、「自分の生活と目標に合った貯蓄ペース」を保つこと。
✅ 家計の見直し
✅ 無理のない積立投資
✅ 余剰資金の活用(NISAやiDeCoなど)
など、自分に合った方法で資産形成を始めましょう。
まとめ
- 平均値はあくまで目安。中央値の方が実態に近い
- 世帯形態やライフステージで貯蓄状況は大きく異なる
- 「今からでもできる」資産形成が重要
将来の安心のために、まずは「自分の現在地」を知ることから始めてみてくださいね。
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