幸福度の高い年収と労働時間を考えてみた

年収と幸福度の関係

心理学や経済学の研究では「年収と幸福度には相関があるが、一定水準を超えると頭打ちになる」と言われています。

  • 米国の研究(Daniel Kahnemanら)によると、年収7万5,000ドル(約1,100万円)前後までは幸福度が上昇する傾向が見られます。
  • 日本の国立社会保障・人口問題研究所の調査では、世帯年収600〜800万円前後で生活満足度が最も高いという結果が出ています。
  • 一方、年収が高すぎても「時間のなさ」や「責任の重さ」によるストレスで幸福度が下がる場合もあります。

つまり「生活の安心感が得られるライン(年収600〜800万円程度)」が、一つの幸福度のピークと考えられます。

労働時間と幸福度の関係

労働時間と幸福度にも明確な相関があります。

  • OECD調査によれば、日本の平均年間労働時間は約1,600時間(週40時間前後)
  • これに対して、**週35時間前後(1日7時間、週5勤務)**の人々は「ワークライフバランスの満足度」が最も高い傾向があります。
  • さらに北欧諸国で導入されている**週4勤務・1日6時間労働(週24時間程度)**では、ストレス減少や生産性向上が確認されています。

ただし短すぎる勤務時間は「収入減」や「社会的つながりの減少」を招く可能性があるため、週30〜35時間労働が現実的に幸福度を高めやすい水準だと推測できます。

結論

数値的に見ると、

  • 年収:600〜800万円程度
  • 労働時間:週30〜35時間(1日6〜7時間×週5日)

このあたりが「幸福度の高いバランス」に近いと考えられます。

ただし、これはあくまで平均的な推測に過ぎず、個人差が大きい点に注意が必要です。
家庭環境、価値観、仕事のやりがい、健康状態などによって「最適な働き方と収入」は人それぞれ異なります。あくまで参考程度にし、自分に合ったバランスを模索することが大切です。

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