結論:昇給しても「使えるお金」はほとんど増えていない
「今年も昇給したのに、生活が全然楽にならない。」
そんな声を最近よく耳にします。
実はその感覚は間違っていません。
理由はシンプルです。
給料が増える以上に、社会保険料・税金・物価が上がっているからです。
つまり、年収は増えていても「自由に使えるお金」は思っているほど増えていません。
今回は、平均的な会社員を例に家計簿ベースでシミュレーションしてみます。
平均年収でシミュレーションしてみた
例として、
年収500万円の会社員が翌年520万円(+20万円)に昇給したケースで考えてみます。
一見すると20万円も増えているので、生活はかなり楽になりそうです。
しかし実際は…
①社会保険料・税金が増える
年収が上がれば、
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 所得税
- 住民税
も増えます。
20万円昇給しても、そのすべてが手取りになるわけではありません。
実際に手元へ残る金額は約13〜15万円程度になるケースが多く、月にすると約1万1,000〜1万3,000円ほどです。
②物価高でさらに家計が圧迫される
ここ数年は値上げが当たり前になりました。
例えば4人家族の場合、
- 食費 +6,000円
- 電気・ガス +3,000円
- 日用品 +2,000円
- ガソリン +2,000円
- 外食・レジャー +3,000円
合計すると、
毎月約16,000円の支出増。
年間では約19万円になります。
つまり、
昇給による手取り増:約14万円
物価高による支出増:約19万円
結果は…
年間5万円のマイナス。
「給料は上がったのに苦しい」
そう感じるのも当然です。
家計簿で見ると原因は一目瞭然
例えば昇給前後を比較すると…
| 項目 | 昇給前 | 昇給後 |
| 手取り | 約395万円 | 約409万円 |
| 生活費 | 360万円 | 379万円 |
| 年間で残るお金 | 35万円 | 30万円 |
年収は20万円増えたのに、
年間で残るお金は逆に5万円減っています。
「お金が貯まらない」のではなく、
お金が残りにくい時代になっているのです。
見落としがちな「固定費」
さらに家計簿を見返すと、
- サブスクが5個以上ある
- スマホ代が高いまま
- 保険に入りすぎている
- コンビニ利用が増えた
こうした固定費が毎月1〜2万円ある人も珍しくありません。
年間では12万〜24万円。
昇給分が、そのまま消えてしまう計算です。
だからこそ家計簿が大切
家計簿は節約するためだけではありません。
「何が家計を苦しくしているのか」を知るためのツールです。
私も資産形成を始めて感じたのは、
投資の勉強より先に、
家計を見直した方が資産は増えやすい
ということでした。
収入は自分だけではコントロールできません。
でも支出は今日から変えられます。
まとめ
「給料は上がったのに生活が苦しい。」
その原因は、
- 社会保険料の増加
- 税金の増加
- 物価高
- 気付かない固定費の増加
この4つが重なっている可能性が高いです。
だからこそ重要なのは、
「年収を見ること」ではなく、「手元にいくら残るか」を見ること。
家計簿は未来のお金を守る最強のツールです。
一度だけでも見直してみると、「思っていたより使っていた」という発見があるかもしれません。
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