ねんきん定期便が届いたので、老後資金について改めて考えてみた

ねんきん定期便を真面目に読んだ

毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」。以前は封筒を開けずに引き出しにしまっていたのですが、初めてちゃんと中身を読んでみました。

これまでは「まだ先のこと」と思っていたのですが、ふと気づけば働き始めてから10年以上が経過していて、そろそろ老後という言葉も他人事ではなくなってきた実感があります。

今回は、私が実際にねんきん定期便を読んで気づいたこと、そして老後資金について自分なりに整理した考え方を書いてみます。

ねんきん定期便に書かれている数字の意味

ねんきん定期便には、大きく分けて2つの数字が載っています。

1つ目は「これまでの加入実績に応じた年金額」。これは今の時点で年金の受給資格を満たした場合、将来もらえる年間の金額です。私の場合、約70万円と書かれていました。月あたり約5.8万円。正直、「これだけ?」という印象でした。

2つ目は「このまま60歳まで同じ条件で加入し続けた場合の見込額」。こちらは約130万円、月あたり約10.8万円でした。今より少し増えますが、それでも月11万円弱です。

この金額だけで生活するのは難しい。年金は土台にはなるけれど、それだけでは足りないという現実を、数字で突きつけられた気分になりました。

50歳以降は具体的な見込額が届く

ちなみに50歳以降になると、ねんきん定期便の内容が変わり、より具体的な見込額が記載されるようになります。まだ「仮の数字」という扱いですが、それでも目安にはなります。

また、ねんきんネットに登録すれば、働き方や収入を変えた場合のシミュレーションもできるので、気になる方は一度見てみると参考になるかもしれません。

老後資金、いくら必要なのか

老後資金について調べると、「2,000万円必要」という言葉をよく見かけます。これは金融庁の報告書で示された試算ですが、前提となるのは夫婦2人世帯で月の不足額が約5万円、それが30年続くという計算です。

ただ、これはあくまで一つのモデルケース。実際には住んでいる地域、持ち家か賃貸か、趣味や旅行の頻度、医療費の状況など、人によって必要な金額は大きく変わります。

私自身は独身で賃貸暮らしなので、夫婦世帯とは状況が違います。家賃をどうするかで必要な金額も大きく変わるため、「○○万円あれば大丈夫」という一律の答えはないと感じています。

不安を煽るより、現実的な数字を見る

老後資金の話題は、どうしても不安を煽るような情報が多くなりがちです。でも、冷静に考えると、今の生活費がベースになります。

たとえば現在の月の生活費が25万円だとして、老後は通勤費や昼食代がなくなる分、20万円くらいに減るかもしれない。年金が月11万円もらえるなら、不足分は月9万円。年間で約108万円、30年で約3,240万円という計算になります。

この数字は人によって大きく違うので、まずは自分の今の支出を把握して、そこから逆算するほうが現実的だと思います。

今からできることを、少しずつ

老後資金と聞くと遠い未来の話に感じますが、30代であればまだ準備期間は十分にあります。私が今やっているのは、新NISAでのインデックス投資と、iDeCoへの毎月の積立です。

iDeCoは月1万円、新NISAは月3万円を目安に続けています。仮にこれを25年間、年利4%で運用できたとすると、合計で約2,500万円ほどになる試算です。もちろん運用成績は確約されたものではありませんが、現時点での一つの見通しとして持っています。

ここで大事だと思うのは、「完璧を目指さない」ことです。毎月の積立額を無理に増やして生活が苦しくなるより、続けられる範囲で淡々と続けるほうが、結果的に長く続きます。

年金の繰り下げ受給という選択肢

もう一つ考えているのが、年金の繰り下げ受給です。通常65歳から受け取る年金を、たとえば70歳まで繰り下げると、受給額が42%増えます。月11万円が約15.6万円になる計算です。

もちろん、その間の生活費をどう補うかという問題はありますが、資産運用や退職金、あるいは軽めの仕事を続けることで乗り切れるなら、選択肢の一つとして持っておく価値はあると感じています。

老後資金は「答え」ではなく「見通し」

ねんきん定期便を読んで改めて思ったのは、老後資金には正解がないということです。必要な金額も、準備の方法も、人それぞれ違います。

大切なのは、漠然とした不安に流されず、自分の状況を数字で把握して、今できることを少しずつ続けることだと思います。私も完璧な計画があるわけではありませんが、年に一度、ねんきん定期便が届くタイミングで見直すくらいのペースで、ゆっくり考えていこうと思っています。

投資にはリスクが伴いますし、将来の年金制度がどう変わるかもわかりません。それでも、何もしないよりは、自分なりの準備を持っておくほうが、少しだけ安心できる気がしています。

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