貯金が苦手だった私が、仕組みで変わった
給料日から数日すると、なぜか口座残高が減っている。そんな経験、ありませんか。私は28歳まで、まさにそのタイプでした。「余ったら貯金しよう」と思っていても、月末には数千円しか残っていない。そんな状態が続いていました。
転機は29歳のとき。会社の先輩に「余った分を貯金するんじゃなくて、最初に貯金を引いてから使えばいい」と言われたことです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、私には目から鱗でした。
それから給料日に自動で別口座へ送金する仕組みを作り、3年間続けた結果、約100万円貯まりました。月3万円を淡々と移しただけです。特別な努力も、強い意志も必要ありませんでした。
先取り貯金の基本は「見えなくする」こと
先取り貯金とは、給料が入ったタイミングで貯金分を先に分けてしまう方法です。残ったお金だけで生活するので、使いすぎる心配がありません。
ポイントは「見えなくする」こと。普段使う口座とは別の、ネット銀行などに移してしまいます。私の場合は住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスを使いました。給料日の翌日に、メインバンクから自動で3万円が移ります。
この「自動」が重要でした。手動だと「今月は飲み会多いから、来月にしよう」と先送りしてしまう。自動なら、そもそも判断の余地がありません。機械的に、感情抜きで貯まっていきます。
金額は「ちょっと苦しいかも」くらいがちょうどいい
先取り貯金の金額設定について、よく「手取りの10〜20%」と言われます。ただ、私の実感では「少しだけ我慢が必要な金額」が続けやすいと思います。
最初、私は手取り26万円のうち5万円を先取りしようとしました。でも2ヶ月でクレジットカードの引き落としが足りなくなり、貯金から戻すことに。これでは意味がありません。
3万円に下げてからは、飲み会を1回減らしたり、コンビニでの買い物を意識したりする程度で回るようになりました。「全く無理がない」金額だと貯金の実感が薄く、「かなりキツイ」金額だと続きません。ちょっとだけ生活を整える必要がある、その程度がちょうどよかったです。
最初の半年は残高を見ない方が楽
先取り貯金を始めて最初の数ヶ月、私は貯金用口座の残高を頻繁に確認していました。でもこれが意外とストレスでした。まだ10万円しか貯まっていないと、「こんなペースで大丈夫かな」と不安になります。
途中から、見るのをやめました。3ヶ月に1回、給料日に確認するだけ。すると、気づいたときには20万円、30万円と増えていて、むしろ驚きがありました。毎日体重計に乗るより、たまに乗った方がダイエットが続くのと似ているかもしれません。
貯金は地味です。劇的な変化はありません。でも、見えないところで淡々と積み上がっていく。そのプロセスを信じられるようになると、お金との関係が少し変わります。
使う予定がなくても、貯まっていると安心する
この100万円、実は具体的な使い道を決めていません。「いつか家を買うときの頭金」くらいの、ぼんやりした目標です。でも、これが意外と大丈夫でした。
むしろ、明確な目標がない方が続いたかもしれません。「車を買うために貯める」だと、買った瞬間にゼロに戻る。でも「とりあえず貯める」なら、ずっと積み上がっていきます。
それに、お金があるという状態そのものが、精神的な余裕を生みます。急な出費があっても慌てない。転職を考えたとき、数ヶ月分の生活費があると思えば、選択肢が広がります。使うためではなく、「ある」ための貯金。それも悪くないと思っています。
仕組みを作れば、意志は要らない
私の場合、この3年間で特別な節約をしたわけではありません。飲み会も行きましたし、旅行にも行きました。ただ、給料日に3万円が自動で消えるという仕組みがあっただけです。
貯金が苦手な人は、意志が弱いわけではないと思います。仕組みがないだけ。自動送金、定期預金の自動積立、財形貯蓄。方法はいくつかありますが、共通しているのは「自分で判断しない」ことです。
もし今、貯金がなかなか貯まらないと感じているなら、一度だけ手を動かして仕組みを作ってみてください。あとは放っておけば、時間が解決してくれます。私はそれで、お金との付き合い方が少しだけ楽になりました。
もう少し詳しく学びたい人へ(Kindle本)
このブログでは断片的にしか書ききれない「30歳から無理なくFIREを目指す」ための具体的なロードマップを、Kindleでまとめました。高配当株を中心に「働かなくても暮らしが回る状態」を現実的に組み立てる方法を、家計シミュレーション付きで解説しています。
▶ Kindleで『30歳から始める「ゆるFIRE」― 高配当で“働かない自由”を買う現実的戦略』を見る
※Kindle Unlimited対象。スマホアプリでもすぐ読めます。


コメント