月5万円の配当で、仕事を辞められるわけではない。それでも、給料以外に生活を支えるお金があると思えるだけで、働くときの気持ちは変わるはずです。
僕が高配当投資に惹かれるのは、贅沢を増やしたいからというより、「会社だけに頼らなくてもいい」と思える状態に近づきたいからです。
ここでは、手取りで年間60万円、月平均5万円を受け取れるようになったら、と考えてみます。毎月必ず5万円入金されるという意味ではありません。
月5万円では暮らせない。でも、小さくもない
例えば、生活費が月20万円なら、5万円はその25%です。
家賃6万円の暮らしなら、家賃の大部分。食費4万円と通信費5,000円なら、その二つを払っても5,000円残る。
こうして支出に当てはめると、ただの「5万円」が、少し違って見えます。
月20万円を全部働いて稼ぐ必要がある状態と、残り15万円を稼げばいい状態。まだ仕事は必要ですが、背負う金額は違う。
例えば、手取りを月3万円減らしてでも、負担の少ない仕事に移りたいとき。配当があれば、収入が減る不安を少し和らげられるかもしれません。
それでも「今の給料を絶対に下げられない」以外の考え方ができる。その余地に、僕は価値を感じます。
僕が欲しいのは、会社を辞める勇気より選択肢
仕事には、疲れる日があります。
納得できない段取りや評価に、気持ちを削られる日。
そんなとき、生活のすべてが給料にかかっていると、嫌でも飲み込まなければ、と思いやすい。
僕は、収入をひたすら増やすより、働く時間を少し減らして暮らすことにも関心があります。
週5日から、いずれは週3〜4日へ。本を読む時間や、家族とゆっくり過ごす時間を増やしたい。
月5万円でそれがすぐ実現するとは思いません。でも、自分の生活の一部を、勤め先以外からまかなえるようになる。
仕事を続けるにしても、「これしかない」ではなく「今はこれを選ぶ」と思いたい。
配当を目指す理由は、そこにあります。
ただし、月5万円をつくるには時間も元本も必要
税引前で年間60万円を受け取る単純計算なら、必要元本は次のとおりです。
● 配当利回り3%:2,000万円
● 配当利回り4%:1,500万円
● 配当利回り5%:1,200万円
これは価格変動や減配を考慮しない試算です。
さらに、課税口座の国内上場株式の配当には、原則20.315%の税金がかかります。税引前で年間60万円なら、手取りは約47万8,000円。月平均では約4万円です。
同じ条件で手取り月5万円を目指すなら、税引前で年間約75万3,000円が必要。利回り4%では、元本は約1,882万円になります。
だから「利回りが高い商品を買えば簡単」とは考えたくありません。
投資信託の分配金も、元本の払い戻しが含まれる場合があります。
配当は給料と違って保証されていない。その前提は、忘れずにいたいです。
暴落しても平気、とは言えない
僕はコロナ相場で個別株に損失を出し、怖くなって売った経験があります。
だから、配当さえあれば暴落に耐えられる、と言い切るつもりはありません。
例えば、1,500万円の資産が20%下がれば、評価額は300万円減ります。年間60万円の配当が続いたとしても、その5年分。数字を見て動揺しない自信はないです。
ただ、資産を毎月売って生活費をつくる以外に、現金を受け取る経路があることは、僕にとって支えになりそうです。
その安心に意味を感じる一方で、配当だけに頼りすぎず、生活防衛資金も持っておく。インデックス投資も含め、自分が続けられる形を考えたいと思っています。
自由は、生活費の一部分からでも増やせる
月5万円の配当があっても、翌日から別人のような暮らしにはならないでしょう。
それでも、食費や家賃の一部を給料以外で払えると思えたら、少し肩の力が抜ける気がします。
僕は、お金を増やした先で、もっと忙しくなりたいわけではありません。
働き方を変えたいと思ったとき、お金だけを理由に諦める場面を減らしたい。
月5万円の配当は、そのための現実的な目標です。
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