結論から言えば、「毎日少し」と「週末にまとめて」のどちらも、飲み方によっては健康リスクがあります。
毎日飲む人は、飲酒が習慣化しやすく、休肝日を作りにくいのが問題です。一方、週末にまとめて飲む人は、急性アルコール中毒や転倒、翌日の体調不良など、短時間に大量摂取するリスクが高くなります。
大切なのは、飲む曜日よりも「1週間の総量」と「1回に飲む量」です。
ビール500mlにはアルコールが約20g
お酒の量は、缶の本数ではなく「純アルコール量」で考えると分かりやすくなります。
厚生労働省によると、アルコール5%のビール500mlに含まれる純アルコール量は約20gです。
計算式は次のとおりです。
500ml × 5% × 0.8 = 20g
例えば、ビール500mlを毎日1本飲むと、1週間で純アルコール約140gです。
一方、平日は飲まず、土日に500mlを3本ずつ飲んだ場合は、1週間で約120g。週の合計量だけを見れば、意外にもそれほど大きな差はありません。
しかし、体への影響の出方は違います。
毎日飲む人は「習慣化」が怖い
僕も、ビール500mlを週5〜6日ほど飲むことがあります。
仕事が終わってビールを開けると、「今日も終わった」という区切りになります。酔いたいというより、1日のスイッチを切るために飲んでいる感覚です。
ただ、これが続くと「飲みたい」からではなく、「いつもの時間だから飲む」に変わっていきます。
週6日なら、純アルコールは約120g。1カ月では約480g、1年間では約5.8kgになります。
1日20gだけを見ると多くないように感じますが、年間に直すと印象が変わります。
毎日型の注意点は、肝臓への負担だけではありません。飲酒が睡眠を浅くしたり、血圧や体重に影響したりする可能性もあります。
寝付きが良くなるように感じても、夜中に目が覚めたり、翌朝に疲れが残ったりするなら、お酒が休息を妨げているのかもしれません。
週末のまとめ飲みは「1回の量」が問題
週末だけ飲む人は、飲まない日を確保しやすい点では毎日型より管理しやすそうに見えます。
ただし、金曜日に1週間分を取り戻すように飲むのは危険です。
ビール500mlを3本飲めば、純アルコールは約60g。厚生労働省のガイドラインでも、1回の飲酒機会で純アルコール60g以上を摂取する「一時多量飲酒」は避けるべきとされています。
短時間で60gを飲むと、判断力の低下、転倒、嘔吐、脱水などが起こりやすくなります。帰宅途中の事故や、翌日を丸ごと潰してしまう可能性もあります。
休肝日が5日あっても、土曜日に一気に飲めば安全になるわけではありません。
結局、どちらがマシなのか
僕は「毎日少量」と「週末大量」の二択にしないことが大切だと思っています。
現実的なのは、1回の量を抑えながら、飲まない日も作ることです。
例えば、週6日ビール500mlを飲んでいるなら、次のように変えられます。
- 500mlを350mlにする
- 週2日は飲まない
- 最初の1杯を炭酸水にする
- お酒と同じ量の水を飲む
- 家に大量のお酒を置かない
500mlを350mlに変えるだけでも、純アルコール量は約20gから約14gに減ります。
さらに週6日から週4日にすれば、1週間の量は約120gから約56gへ半分以下になります。
完全にやめるのが難しくても、「少し小さくする」「1日減らす」なら続けやすいと思います。
WHOは、アルコールには発がん性があり、少量でも一部の病気のリスクが上がるとしています。だからといって、飲んだ自分を毎回責める必要はありません。
まずは自分が1週間に何g飲んでいるのかを知ること。
お酒を楽しむなら、毎日の惰性にも、週末の反動にも任せない。そのくらいの距離感が、長く付き合うためにはちょうどよいのだと思います。
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※飲酒による影響には個人差があります。服薬中、治療中、妊娠中などの場合は飲酒を避け、必要に応じて医師へ相談してください。


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