結論から言います。
私は「国債は安全資産」だと思っています。
でも、
“安全資産=資産が守られる”ではない
とも思っています。
最近は金利上昇で国債が注目されています。
「株は怖いから国債にしよう」
「元本保証なら安心」
「老後資金は国債でいいのでは?」
そんな声も増えてきました。
確かに国債は、株のように暴落して半値になる可能性は低いです。
ですが、私が気になっているのは別のリスクです。
それは、
インフレです。
1000万円が減っていないのに、実は減っている
例えば1000万円を年利1%で運用するとします。
税金を無視すると、
- 1年後 → 1010万円
- 10年後 → 約1104万円
数字だけ見れば増えています。
ですが、その間に物価が年3%上昇したらどうでしょう。
物価は10年で約34%上昇します。
つまり、
今1000万円で買えるものが、
10年後には約1340万円必要になる計算です。
一方で資産は約1104万円。
数字上は増えているのに、
買えるものは減っている。
これがインフレの怖さです。
「元本保証」は購買力を保証してくれない
個人向け国債は元本保証があります。財務省も「元本割れなし」を特徴として案内しています。 (財務省)
ですが、
保証されているのはあくまで「額面上のお金」です。
生活に必要なもの、
- 食費
- 家賃
- 光熱費
- 医療費
これらの価格までは保証してくれません。
例えば昔は100円で買えたジュースが今は180円近いものもあります。
牛丼やラーメンも数年前と比べるとかなり値上がりしました。
私たちが本当に守りたいのは通帳の数字ではなく、
生活水準
のはずです。
私が国債だけに全力投資しない理由
私はFIREや資産形成について考えることが多いですが、
もし資産の全てを国債に置いたらどうなるか。
正直、不安があります。
なぜなら、
老後は20年〜30年という長期戦だからです。
仮にインフレ率が平均2%続くだけでも、
お金の価値は約35年で半分近くになります。
1000万円の価値が、
実質500万円程度になるイメージです。
もちろん株式には暴落があります。
ですが、
企業は値上げをしたり利益を伸ばしたりしながら、
長期的にはインフレに対応していく傾向があります。
だから私は、
- 全額株式
- 全額国債
のどちらでもなく、
資産ごとに役割を分ける考え方が好きです。
国債は悪者ではない
誤解してほしくないのですが、
私は国債そのものを否定しているわけではありません。
むしろ、
- 暴落時の精神安定剤
- 近い将来使うお金の保管場所
- リスクを下げるための分散先
として優秀だと思っています。
実際、個人向け国債には最低金利保証もあり、安全性は非常に高い商品です。 (財務省)
ただ、
「元本保証だから安心」
で思考停止してしまうのは危険だと思っています。
おわりに
資産形成で大切なのは、
お金の額面を守ることではなく、
将来の生活を守ること。
国債は確かに安全です。
でも、
インフレ率3%
国債利回り1%
なら、
実質的には毎年2%ずつ資産価値が削られていきます。個人向け国債にもインフレによる実質価値の目減りリスクがあることは、多くの金融機関や解説でも指摘されています。 (資産運用ノート)
数字は増えているのに、
豊かさは減っている。
そんな状況にならないためにも、
「安全かどうか」だけではなく、
“インフレに勝てるか”
という視点も持っておきたいところです。
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