S&P500とオルカン、私が両方買ってみて2年で感じた違い

最初は「どっちか一本」に絞ろうとしていた

新NISAで積立投資を始めようと決めたとき、私が最初に悩んだのが「S&P500とオルカン、どちらを買うか」という問題でした。ネットで調べると、どちらにも一長一短があると書かれていて、結局どちらを選べばいいのか分からなくなったのを覚えています。

当時の私は「選択肢は一つに絞るべき」という先入観がありました。でも悩んだ末に出した答えは、「両方を月2万円ずつ買ってみる」というものでした。今から振り返ると、これが自分にとっては良い選択だったと思います。

2年間、両方を積み立ててみて分かったこと

2024年の春から月4万円(S&P500とオルカンに各2万円)を積み立てて、2026年の今まで続けています。トータルで約96万円の元本に対して、評価額は約115万円になりました。

この2年間で感じたのは、値動きの「肌感覚」が意外と違うということです。S&P500は米国株中心なので、ニュースで「ナスダック急落」などの見出しを見ると、自分の資産にも影響があると直感的に分かります。一方、オルカンは全世界に分散されている分、個別のニュースに対する反応が少しマイルドに感じられました。

どちらが優れているという話ではなく、自分の性格との相性が見えてきたという感覚です。私の場合、S&P500だけだと米国の不調時に不安が強くなりそうで、オルカンだけだと逆に「これで本当にいいのか」と物足りなさを感じるタイプでした。両方を持つことで、精神的にちょうどいいバランスが取れています。

「どちらがリターンが高いか」は誰にも分からない

よくある議論として、「過去のリターンではS&P500が上」「でも今後は新興国が伸びるかも」といった話があります。実際、過去20年で見ればS&P500のパフォーマンスは優秀でした。ただし、それは結果論であって、未来もそうなる保証はありません。

オルカンは全世界に分散投資する商品なので、どこかの国が伸びればその恩恵を受けられます。逆に言えば、米国一強が続く局面では、S&P500に比べてリターンが劣る可能性もあります。どちらが「正解」かは、10年後、20年後にならないと分かりません。

だからこそ私は、リターンの予測ではなく、自分の気持ちの安定を基準に選ぶようにしました。どんなに優れた商品でも、不安で眠れなくなるなら続けられないと思ったからです。

信託報酬の差は誤差の範囲

ちなみに、信託報酬(運用コスト)はどちらも0.1%前後で、ほぼ差がありません。数十万円の元本なら、年間で数百円の違いです。この差を気にして選ぶよりも、自分が納得して持ち続けられるかどうかのほうが、長期投資では重要だと感じています。

「両方持つ」という選択肢もある

投資の本や記事を読むと、「分散しすぎは良くない」「一つに集中すべき」といった意見を目にすることがあります。確かに、10本も20本も投資信託を持つ必要はないと思います。ただ、S&P500とオルカンの2本を併用することは、私にとっては分散のしすぎではありませんでした。

むしろ、どちらか一方に100%を賭けるよりも、両方を持つことで「米国が伸びても、世界全体が伸びても、どちらにも対応できる」という安心感が得られました。月の積立額が少ない場合は一つに絞ったほうが管理しやすいかもしれませんが、月3万円以上を積み立てる余裕があるなら、分けて持つ選択肢も悪くないと思います。

私が今、落ち着いている比率

2年間試した結果、今の私はS&P500とオルカンを6:4くらいの割合で積み立てています。明確な根拠があるわけではなく、感覚的にこのバランスが心地よいと感じたからです。米国への期待は持ちつつ、それ以外の地域にも少し賭けておきたい、という気持ちの表れだと思います。

この比率が他の人にとって最適かは分かりません。米国経済を強く信じるならS&P500を多めにすればいいし、地域分散を重視するならオルカンの割合を増やせばいい。どちらにしても、投資は自己責任なので、自分が納得できる配分を見つけることが大切です。

迷ったら、少額で両方試してみてもいい

最初から「これだ」と決められる人は少ないと思います。私も2年前は答えが出ませんでした。だから、迷っているなら少額で両方を買ってみて、数カ月様子を見るのも一つの方法です。

実際に値動きを体験してみると、自分の性格や好みが見えてきます。「やっぱり米国に集中したい」と思うかもしれないし、「世界分散のほうが落ち着く」と感じるかもしれません。どちらにしても、自分で試してみた経験は、他人の意見よりも納得感があります。

S&P500かオルカンか、という問いに絶対的な答えはありません。ただ、自分にとっての「ちょうどいい」は、時間をかけて見つけられるものだと、私は思っています。

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