貯金だけではダメな本当の理由|預金200万円を3年放置して気づいた「減らないリスク」

貯金は減らない。だから安全だと思っていた

私は28歳のとき、貯金が200万円になりました。手取り20万円台の生活で、3年かけてコツコツ貯めた金額です。

当時は「投資は怖い」「減るのが嫌だ」という気持ちが強くて、そのまま普通預金に置いていました。通帳の数字が減らないことに、なんとなく安心していたんです。

でもその3年後、銀行口座の残高は200万円のまま。増えてもいないし、減ってもいない。その事実を前に、ふと疑問が浮かびました。

「これって、本当に安全だったんだろうか?」

「減らない」ことが、リスクになる場合がある

貯金が危険だと言いたいわけではありません。生活防衛資金としての現金は、絶対に必要です。

ただ、貯金だけで置いておくと見えにくいリスクが2つあります。

①インフレで実質的な価値が目減りする

2022年以降、物価がじわじわ上がっています。スーパーの食品、電気代、ガソリン代。数年前と比べて、同じ金額で買えるものが減りました。

仮に年2%ずつ物価が上がったとすると、3年後には200万円の「買える量」は約188万円分に下がります。通帳の数字は変わらないのに、使える価値は減っているわけです。

これがインフレリスク。預金金利が0.001%の今、利息では全く追いつきません。

②お金を増やす機会を逃し続ける

もう一つは、「時間」の損失です。

仮にあの200万円の一部を、つみたてNISAで年3%程度のインデックスファンドに回していたら、3年で約218万円になっていた計算になります。もちろん市場次第で増減はありますが、長期で見れば「増える可能性」がある場所に置けたはずでした。

貯金を続けている間、その可能性をずっと手放していたことになります。

貯金と投資、どう分けるか

私が今やっているのは、「生活費6カ月分は貯金、残りは投資に回す」という分け方です。

生活費6カ月分というのは、仮に仕事を失っても半年は暮らせる金額。これがあれば、急な出費や収入減にも対応できます。この部分は、絶対に減らしたくないので銀行に置いています。

一方で、それを超えた分は「当面使わないお金」として、つみたてNISAや iDeCo に回すようになりました。もちろん元本割れのリスクはありますが、10年20年単位で考えれば、インフレに負けない資産形成ができる可能性があります。

投資は自己責任ですし、人によって適切な割合は違います。ただ、「全額を貯金にしておけば安心」という考え方には、見えないリスクがあることは知っておいて損はないと思います。

「減らない」ではなく「何ができるか」で考える

貯金だけがダメなのではなく、「貯金しかしていない状態」が、長期的には不利になる可能性があるという話です。

お金を置く場所を選ぶとき、大事なのは「減らないかどうか」だけではなく、「そのお金で何ができるか」を考えることだと思います。

今すぐ必要なお金、数年後に使う予定のお金、10年以上先まで使わないお金。それぞれに合った置き場所を分けて考えると、貯金も投資も、どちらも意味を持つようになります。

私の場合は、3年間動かさなかった200万円を見て、ようやくそのことに気づきました。遅かったかもしれませんが、気づいてから動き出せたのは良かったと思っています。

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