結論から言うと、
4%ルールは絶対ではありません。
しかし、私は今でもFIREを目指す上で非常に優秀な目安だと思っています。
なぜなら、過去20年の全米株や全世界株の実績を見ると、4%ルールはむしろかなり保守的な考え方だった可能性があるからです。
もちろん未来は誰にも分かりません。
それでも、数字を見れば見えてくることがあります。
そもそも4%ルールとは?
4%ルールとは、
「資産の4%を毎年取り崩しても、30年以上資産が尽きる可能性は低い」
という考え方です。
例えば、
- 3,000万円 → 年120万円(月10万円)
- 4,500万円 → 年180万円(月15万円)
- 6,000万円 → 年240万円(月20万円)
を取り崩す計算になります。
FIRE界隈で有名な、
「年間支出の25倍の資産を作れば経済的自由に近づける」
という考え方の元になっているルールです。
私が最初に勘違いしていたこと
投資を始めた頃の私は、
「6,000万円あれば毎年240万円使っても資産は減らない」
くらいに思っていました。
しかし実際は違います。
もし退職直後に暴落が起きれば、
- 6,000万円 → 4,500万円
- そこから毎年240万円を取り崩す
という状況になります。
これを
シーケンス・オブ・リターンリスク
と呼びます。
平均リターンが同じでも、暴落がいつ来るかによって結果は大きく変わります。
つまり、
4%ルールは未来を保証する魔法ではありません。
それでも私が悲観していない理由
一方で、過去20年のデータを見ると印象は変わります。
全米株を代表するS&P500は、
2006年から2025年までの約20年間で、
年率約11%前後(配当込み)
という非常に高いリターンを記録しています。
仮に100万円を投資していた場合、
20年後には約800万円近くになった計算です。
さらに全世界株(オルカンのベンチマークであるMSCI ACWI)も、
年率8〜9%前後
のリターンを出してきました。
100万円なら20年後に約470〜560万円程度になります。
この20年間には、
- リーマンショック
- 欧州債務危機
- コロナショック
- ロシア・ウクライナ問題
- 高インフレ
- 急激な利上げ
など、多くの危機が含まれています。
それでも世界経済は成長し続けてきました。
そう考えると、
4%しか取り崩さないという考え方はかなり慎重な数字にも見えます。
仮に将来のリターンが半分になったら?
「過去は良かったけど未来は違う」
という意見もあるでしょう。
確かにその通りです。
では仮に、
- S&P500 → 年率11% → 6%
- 全世界株 → 年率8% → 4%
になったらどうでしょうか。
それでも4%ルールは大きく崩れません。
むしろ、
過去20年の実績を考えると、
4%という数字はかなり余裕を持たせた設計とも考えられます。
もちろん暴落リスクはあります。
しかし長期で見れば、
世界経済が成長を続ける限り、株式市場も成長する可能性は高いと思っています。
日本人はさらに有利かもしれない
4%ルールはアメリカの研究です。
しかし日本人には、
- 国民年金
- 厚生年金
- 退職金
- 健康保険制度
- 高額療養費制度
があります。
私自身も42歳前後での早期退職を考えていますが、
65歳以降は年金があります。
つまり、
「一生4%で生活する」
必要はありません。
42歳から65歳までの約20年を乗り切れば、その後は年金が生活を支えてくれます。
そう考えると、
日本人のFIREは数字以上に実現しやすい面もあると感じています。
私が重視しているのは資産額よりキャッシュフロー
最近は、
「いくら持っているか」
よりも、
「毎月いくら入ってくるか」
を重視しています。
例えば、
- 高配当株
- 分配金ファンド
- ブログ収入
- 副業収入
です。
仮に生活費が月15万円として、
- 配当金で月8万円
- ブログ収入で月2万円
- 副業で月3万円
あれば、
資産から取り崩すのは月2万円だけになります。
これなら暴落時の精神的な負担もかなり小さくなります。
私が目指しているのは、
資産を切り崩して生きることではなく、
「お金が入ってくる仕組みを持ちながら自由に生きること」
です。
本当に怖いのは資産不足ではない
FIREを目指していると、
- 5,000万円では不安
- 7,000万円でも不安
- 1億円でも不安
となりがちです。
しかし人生の時間は有限です。
私は最近、
「4%ルールが失敗すること」
よりも、
「自由になれるのに働き続けてしまうこと」
の方が大きなリスクではないかと思うようになりました。
お金は後から増やせます。
しかし失った時間は戻ってきません。
まとめ
4%ルールは完璧ではありません。
未来を保証するものでもありません。
それでも、
- S&P500の過去20年は年率約11%
- 全世界株は年率約8〜9%
- 日本には年金制度がある
- 副業や配当収入も活用できる
ことを考えると、
私は今でも非常に参考になる考え方だと思っています。
大切なのは、
「4%ルールが正しいかどうか」ではなく、自分がどんな人生を送りたいか。
お金を増やすことだけが目的になってしまうと、本来手に入れたかった自由を失ってしまいます。
資産形成のゴールはお金ではなく、
自由な時間と選択肢を増やすこと。
私はそう考えています。
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